emacsの中からWindowsのアプリケーションを立ち上げる方法
*概要
*Windowsでのemacs(mule, meadow)の中からアプリケーションファイル(ワードファイルやPDFファ
イルなど,ファイルの拡張子.docや.pdfなどを持つもの)をエクスプローラーなどを通すことな
しに立ち上げます.
*これができると何が良いのか?
*Windowsでの作業が速くなります.
*何故か?
*クリックをしなくて済むようになるから.
*普通,アプリケーションファイルを立ち上げるときはエクスプローラーなどでクリッ
クして立ち上げますが,これだと深いディレクトリーにあるファイルを立ち上げると
きは何度もクリックをしてそこに行って立ち上げなければならないので大変手間が
かかります.
*クリックは現代における肉体労働なのです.
*emacsの中でアプリケーションが立ち上げられるのでクリックすることなしにアプ
リケーションを立ち上げることができます.
*そのほかにもemacs-lispの関数と連結してアプリケーションファイルの管理がたやすく
なるから.というものもあります.
*しかしこれは少し煩雑なので説明を省略させていただきます.
*設定方法
*まずこれを~/.emacsに置きます.
*meadowの場合は上の設定ですべてです.
*mule for Windowsの場合は以下のことをします.
*これ(fiber.exe)をパスが通っている場所に置きます.
*パスが通っている場所は以下のようにすれば分かります.
*muleを立ち上げたときの初めに現れる *scratch* バッファーで exec-path と書き
込み,その文字の末尾でC-jとする.
*すると ("c:/program files/imagemagick-5.5.3-q16" "C:/WINDOWS/system32"
"C:/WINDOWS" "C:/WINDOWS/System32/Wbem" nil "c:/mule/bin")のような文字が現
れる.
*この文字列で示されるディレクトリーがパスの通っている場所です.
*muleに関係しているディレクトリーに置くことをお奨めします.
*上の場合なら c:/mule/bin ディレクトリーです.
*これで次回emacsを立ち上げたときからこの機能は使えるようになります.
*使い方
*まず,立ち上げたいアプリケーションファイルがあるディレクトリーのdiredを表示させます.
*diredの表示のさせ方は
*C-xC-f とした後 ミニバッファーでそのディレクトリーを入力してReturnを押せば表示されます.
*注意
*今いるところのディレクトリーのdiredを表示するときはディレクトリー名の最後
の"/"をとる必要があります.
*ミニバッファーに "~/sato/02_fiber/" とでたのなら "~/sato/02_fiber" として
Returnする必要があります.
*今いるところのディレクトリーでなければ"/"があっても問題はありません.
*立ち上げたいファイルがある所の行までカーソルを持って行き(その行であればどこでも良い)
f5キーを押す.
*するとファイルに関連付けられてあるアプリケーションが立ち上がる.
*ノート
*この操作はエクスプローラーでファイルをクリックしたこととほぼ同じです.なので
*エクスプローラーでクリックして立ち上がるファイルはこの操作で立ち上がります.
*ファイルの拡張子がWindowsの何かのアプリケーションに対応していないと何も立ち上がりません.
*謝辞
*この動作にはMeadowに付随していたfiber.exeを使っています.
*fiber.exeを開発したShuichi Kitaguchi氏に感謝します.